2026年8月6日(木)、INTILAQ東北イノベーションセンター(仙台市若林区)で「SENDAI SOCIAL SEED」のキックオフイベントを開催しました。
「SENDAI SOCIAL SEED」は、仙台・東北で社会課題の解決に取り組もうとする方を対象にした社会起業家支援事業です。事業化前のアイデア段階や、すでに小さく活動を始めている段階から事業化に向けてサポートするプログラムで、2024年度から実施しています。
キックオフイベントでは、宮城県山元町を拠点にブランドいちご「ミガキイチゴ」を生み出した株式会社GRA代表・岩佐大輝さんより、農業の変革に挑む歩みや、信念などを熱くお話いただきました。
また、後半では、仙台市が実施する二つのアクセラレータープログラム、「Tohoku Social Impact Accelerator(SIA)」、「TOHOKU SOCIAL IMPACT BOOSTER(SIB)」についてもご案内しました。
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【開催概要】
東北から、社会課題を“事業”で解く
― 岩佐大輝氏(株式会社 GRA)が語る「社会課題×持続可能な事業」のつくり方
日時:2026年8月6日 18:30-20:00
会場:INTILAQ東北イノベーションセンター
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事業の立ち上げから成長まで。仙台・東北の社会起業家を支援
はじめに、仙台市経済局 イノベーション推進部 スタートアップ支援課 創業支援係 主任 沼澤が登壇。
「仙台市は東日本大震災以降、地域の課題解決と経済成長の両立を目指す仙台・東北の社会起業家を、100名以上支援してきました。東北からソーシャルインパクトを生み出すことが地域の持続的な発展につながると考え、行政として支援を続けています。
2024年度からは、事業立ち上げを後押しする『SIA』と、事業成長を促す『SIB』の2本立てで、フェーズに応じた手厚い伴走支援を行っています。ぜひご自身の関心分野やフェーズに応じたプログラムへの参加も検討してほしい」と、参加者へ呼びかけました。

(仙台市経済局 イノベーション推進部 スタートアップ支援課 創業支援係 主任 沼澤)
震災の地から生まれたブランドいちごと”誇り”のものづくり

【ゲスト】
岩佐 大輝(いわさ ひろき)氏
株式会社GRA 代表取締役 CEO・武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(EMC)教授
基調講演のテーマは「東北から、社会課題を“事業”で解く」。東日本大震災後の宮城県山元町で、復興を目指して始まった取り組みを紹介いただきました。
ITスタートアップの経営者をしていた岩佐さんは震災後、大きな被害を受けた故郷・山元町に戻り、農業の変革に挑みます。
熟練農家の勘と経験にIT技術を組み合わせ、高品質なイチゴの安定生産を実現。戦略的なブランディングと、高級市場への販路開拓によって、1粒1,000円で売れる「ミガキイチゴ」のブランドを確立しました。その後も観光農園やスイーツブランドの展開など、農業の6次産業化を推進しています。
いちご産業の発展により、山元町の交流人口は震災前の10倍の年間約100万人へ、町民所得は1.5倍へと増加しました。農園からの独立は数十人、関連企業も合わせると100社以上が生まれたと岩佐さんはみています。
「山元町のいちごが町民の誇りになっている。『自分たちの地域や会社にはこれがある』と胸を張れる”誇り”を作るのはリーダーにしかできない仕事」と、熱く語りました。

続いて語られたのは、岩佐さんが事業を行う上で大切にしているいくつもの考え方です。
岩佐さんは、自分がワクワクする想いと、社会のニーズが重なるポイントを見つけることが欠かせないと言います。
「自分がやりたいだけなら、それはただの趣味。社会のニーズに応えるだけなら面白みがない。この両方が合致する一点にこそ、全力を注ぐべきだ」と会場へ語りかけました。
挑戦する場所についても、独自の視点を示します。「地元、東北、日本、海外といった段階を踏むことよりのではなく、物理的距離よりも自分たちの事業にとって『心の距離』が近い場所を選び、失敗を恐れずジャンプすることが大切」だと語ります。
さらに、成功のカギとして挙げたのが、従来のPDCAサイクルではなく、いくつもの挑戦を同時に走らせる戦略。初速を上げ、手数を増やすことこそが道を開くと、熱を込めて語りました。
講演の締めくくりに伝えられたのは、「No Action, No Future(行動こそが価値を生む)」というメッセージです。
「今日から何か一つでも、具体的な行動を起こすこと。それこそが、未来を変える唯一の方法です。」
その言葉には、参加者一人ひとりの一歩を後押ししようとする想いがにじんでいました。

4つのSTEPで挑戦者を支援
2026年度の「SENDAI SOCIAL SEED」では、事業を進めるために必要な「知る」「学ぶ/つながる」「磨く」「広げる」4つのSTEPが盛り込まれています。

8月に行った3都市キックオフを経て、9月からは、ビジョンの言語化、プレゼンテーション、ビジネスモデル構築、ソーシャルインパクトの4つをテーマにした「社会起業実践ワークショップ」を開催。ワークショップや相談会を通じて自分の想いを整理し、ビジネスモデル構築などの基礎を学びながら仲間と共に考える時間をつくります。
また、「選抜ピッチ大会」(2026年10月3日)により選ばれた起業家候補者を対象とする「スタータープログラム」は、 2026年10月から2027年2月までの4か月間伴走する実践プログラムです。「東北ソーシャルイノベーションサミット(TSIS)」(2026年2月11日)の登壇に向け、採択者のアイデアや活動を継続可能な事業へ育てるために、個別支援と実践的な学びを組み合わせて伴走します。
ワークショップや選抜ピッチ大会への出場は、同じ志を持つ参加者とのネットワークにも繋がります。先輩起業家やメンター、社会起業家候補の方々とのネットワーク作りに、ご自身の想いを深く見つめ直すきっかけとしてもご活用ください。
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(IMPACT Foundation Japan プログラムディレクター 本多)

その後、創業後〜事業拡大期の東北を拠点に活動する起業家を対象にしたプログラム、「TOHOKU SOCIAL IMPACT BOOSTER(SIB プログラム)」についても説明が行われました。
*SIBプログラム詳細はこちらから!
さいごに
2026年度も「SENDAI SOCIAL SEED」では、それぞれのフェーズに応じた支援を通じ、社会課題に挑む方々を広く応援していきます。
キックオフイベント以後、構想をカタチに落とし込む「社会起業実践ワークショップ」や、「SIAスタータープログラム」への参加者を募集します。
地域や社会に気になる課題をお持ちの方、「何かしたい」という想いを持っている方は、その気持ちを一歩前へ。あなたの第一歩をお待ちしています。
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参加者の方を募集しているもの
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2026年8月末の情報です。最新情報はwebでご確認ください。
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■ 社会起業実践ワークショップ(3回・参加無料)
構想を言葉にし、人に伝わる形に落とし込むための連続ワークショップです。
1回だけの参加もできます。オンラインでもご参加いただけます。
・第1回 ビジョンの言語化 2026年9月5日(土)10:00-13:00
・第2回 プレゼンテーション 2026年11月28日(土)13:00-15:30
・第3回 ソーシャルインパクト 2027年1月中旬(日程調整中)
■ SIAスタータープログラム 参加者募集(選抜・5名程度)
2026年10月から2027年2月までの4か月間、メンターが伴走し、2027年2月11日の「東北ソーシャルイノベーションサミット(TSIS)」への登壇を目指す実践プログラムです。
・対象 東北6県で社会課題の解決に取り組む方、これから取り組もうとする方
・参加費 無料
・応募締切 2026年9月24日(木)23:59
・選考方法:下記の選抜ピッチ大会にて選考させていただきます。
・選抜ピッチ大会 2026年10月3日(土)午後
INTILAQ東北イノベーションセンター(オンライン登壇可)
・応募フォーム
→詳細はこちらをご確認ください
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